利用者の利用率を上げることが第一の課題です。 居場所としても満足している人がいる実態もあり、工賃アップに取り組むこと自体、躊躇しています。 それでも工賃アップはやらねばならないことなのでしょうか?

利用者の利用率を上げることが第一の課題です。
居場所としても満足している人がいる実態もあり、工賃アップに取り組むこと自体、躊躇しています。
それでも工賃アップはやらねばならないことなのでしょうか?

利用者に来ていただかなければ、事業所として就労支援ができませんので、
それは大きな課題ですね。

しかしながら、就労継続支援事業所の看板を掲げているのですから、
仕事の環境を整え、仕事をしてもらい、その対価である工賃を支払うことは
サービスの基本であり、その質を高めようと努力するのは普通の取組です。

「居場所として満足している人がいる実態」を良しとしてはいけません。

仕事は厳しさを伴うものです。
厳しくしたら利用者は来なくなってしまうのではないか、と心配になります。

でもよくよく考えれば、それは、利用者の働きたい想いや仕事をする力を
支援者が信じていないということではないでしょうか。

「大人になったら、どうやって誰かの役に立つかを考えよう。それが生きることだよ。」
日野原重明先生はそう子どもたちに教えていました。

仕事は、世の中の誰かの役に立つことができる貴重な機会です。
職員さんが躊躇している間に、その貴重な時間が失われてしまうのは
残念なことだと思います。

「あなたが来てくれないと仕事が回らない。明日もよろしく。」
そういう職場環境を作っている事業所は、個人差はあっても全体の利用率は
高い水準を維持できる例をたくさんみています。

働くために準備を必要とする方、歳を重ねて、働くこと以外の支援が必要な方も
いらっしゃると思います。

けれど事業所に通ってこられるすべての利用者がそうではないはずです。
「居場所」と一括りにするのはやめましょう。

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