「スワンの小島靖子さんとドラッカー」

障害者の就労支援、はたらく場づくりの草分け的存在。
社会福祉法人ドリームヴイ理事長 小島靖子さんに
お会いしました。
「終戦の時に小学1年生」とおっしゃる、元特別支援学校の先生は、
今もバリバリの現役。
障害のある方たちの仕事と暮らしをより良くするにはどうしたらいいか。
そのことを24時間、365日考えています。
スワンベーカリーのフランチャイズ1号店を十条で始め、就労移行も
定着支援事業も相談支援事業もショートステイもない中、
「必要だから」やっちゃったのよ・・とさらっとおっしゃるカッコいい方です。

そして今。
企業から定年や定年間際で地域に戻ってくる人のために、
新しいスタイルの働く場が必要だと思うのよ。
緊急時や何か理由があって使うショートステイでなく、家族が
休み、本人がリフレッシュするホテルみたいなショートステイが
必要だと思うのよ。

「必要」なものが次々頭に浮かんで、頭の中が忙しいご様子。
今こそ必要だと思ったら、だまっていない。
絶えず考え、自分の考えを整理するように人に話します。
そうやって、高齢者と障害者が一緒に働く場所を作りました。
障害のある方たちの働く意味や価値を企業や地域に伝えてきました。

ふと思いました。
小島さんはドラッカーのいう「経営」を実践しているのだと。

「顧客は誰か」
「イノベーション」と「マーケティング」
数年前に流行った「もしドラ」を読まれていたら、ピンとくるかも
しれませんが、経営の要諦となるこの3つのキーワードを
小島さんは考え、実践し続けてこられたのだと気づかされます。

小島さんが幸せにしたいのは、地域の障害者。
障害のある方たちの境遇や環境が刻々と変化する中で、これから先、
放っておいちゃいけない障害者をちゃんと見ています(顧客は誰か)。
そして、今の制度ややり方で追いつけないものについて、「次善の策」を
考える。イノベーションを起こそうとしています。
さらにすごいのは、その解決を政治的な活動や運動ではなく、
マーケティング的になんとかならないかしら・・と考え行動するところです。
制度に問題があるから何とかしてと国に訴えるのではなく、「障害のある方や
家族が“必要としている”のよね~」と誰彼構わず(笑)つぶやいて、
見落とされそうなニーズを顕在化させ、「だよね」と周囲をその気にさせて
「みんなのニーズ」にしてしまう術をお持ちだということです。
みんなが必要だと思うことを、私、やっちゃおうと思うんだけど、
いいかしら?・・いいわよね?
(と思いを実現する。気づくと誰か巻き込まれている。 笑)
制度は後から追いついてくる、という次第。

鮮やかすぎます。
こんなことができるのは、
自分のためでも法人のためでもなく、障害のある人たちのため。
決してぶれない信念を小島さんがお持ちだからだと思います。

心から尊敬する方の一人です。

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