今年は桜が早かったですね。
気候変動が続いたり、異常気象が起こったりすることで、
桜の開花は早く、満開までの期間は短くなっているんだそうです。
お花見といえば、桜・ソメイヨシノを想いますが、
以前、視覚障害の方を支援している方から、
私たちのお花見は「梅見」なんですよと
言われて、はっとしたことがあります。
「梅は香りが強いでしょ。だから彼らは梅を楽しむんです。」
聞けば納得。ですが、言われるまでは気づかぬことでした。
以来、梅を見ても、桜を見ても、「うめみ」という言葉を思い出すのです。
こういうこと、他にもありそうです。
桜のお花見もいいけれど、梅見と言われると、ちょっと
新鮮さがありませんか?
利用者と過ごす日常の中に、私たちの心を動かし、豊かにする
瞬間が生まれている。一番よく知っているのは、現場にいる皆さんですよね。
そういうことをスマートに表現できたら、
付加価値になり、ユニークな商品・サービスになるのだろうなあと本気で思います。
そしてまた、ふと思います。自分目先で、勝手にいいと想う
ことを障がいのある方に押し付けてはいないだろうか、と。
勝手な価値観で、それができないことは「残念なこと」だから、
「できるように支援してあげよう」としていなかっただろうか。
花よりだんごではないけれど、
花吹雪を見ながら、考えが宙を舞う春でした。
いい働く場第3期、いよいよ今月21日スタートです。
今期は、施設長・幹部職員を中心にお集まりいただき、
「プランから実践」への流れを加速させたいと思います。
支援って何?仕事って何?やりがいって何?
形ばかりの工賃アップなんてやっても仕方ないと思っています。
「いい働く場」をつくりたいです。皆さんとともに。
よろしくお願いします。