【第2期】第4回 NPO法人栞(熊本県)(1/3)
7月14日 晴れ。気温35度(くらい)。熊本県合志市。
利用者もこの道を日々往復しているのだと思いながら、
炎天下の道を歩くこと20分。
▲NPO法人栞 到着!
「こんにちは!」とドアを開けた瞬間、
ここが、ただの作業室とは異なることを隊員は察知しました・・・
▲速すぎて、手元がブレている写真しか撮れません
シュッシュッとものすごい速さでデコポンゼリーを包む音。
「14分40秒。」
「さっきより速いですね。そのペースで次もいけますか?」
午後のけだるさも、のんびりしたムードは一切ありません。
“冴えわたる”仕事空間に隊員一同、一気にスイッチが入ります。
今回の勉強会はNPO法人栞(就労継続支援A型事業所)。
代表の藏座弘志さんから、軽作業のみで平均10万円の高工賃を
導く秘密を探ります。
いつものように、自己紹介と、フィロソフィの唱和から。
▲蔵座さん(中央)も一緒にフィロソフィの唱和
「いいね~、これ。参考にしてもいいかな。」
藏座さん、隊員が作ったフィロソフィを気に入ってくださったようです。
パウチされたフィロソフィを一緒に読んで、
勉強会がスタートしました。
「まずは見学。作業体験もさせてもらえます!
知識にとどまらず、見識、胆識まで深めるために
チャレンジ精神で!!」
ご縁をいただいて、昨年すでにこちらを見学済みの大塚。
どうしても、隊員をここに連れてきたかったんです。
百聞は一見に如かず、ですから。
▲隊員たちに学びの場を活かすためのアドバイスをする大塚
超高速の作業現場を先ほどちら見した隊員、
若干腰が引けていますが、せっかくここまで来たのだから・・と
作業を体験し、藏座さんにも次々質問します。
▲隊員の眼差しは真剣そのもの
▲時間を計測しながら、作業体験中
「正面や脇から説明したらダメ。
同じ姿勢、同じ目線で教えなければわからないでしょ。」
「100枚やるのに、何分かかるか。何分かけられるか。
計算してやるんです。」
▲蔵座さんから様々な工夫を教えていただきました
「ここに、発注書を貼っておくと、
みんなここを見に来る。
毎日、見ていればわかるようになる。」
誰一人、無駄な動きはありません。
職員も障がいのある人も関係なく、
ひたすらスピード追求で仕事を進めます。
普段、自分はここまで必死に彼ら(利用者)と働いていただろうか?
秒単位で生産性を上げることなど考えたこともなかった。
さっきお茶を出してくださった事務の職員さんも、
いつの間にか作業に加わっているじゃないか。
目の前の障がいのある人が少し落ち着かない様子に気づいて、
声をかけて作業を促している・・
なんて、すごい場所なんだ、ここは!!
見飽きることなく、1時間があっという間に過ぎました。