「長居できる隠れ家カフェ」で工賃を3万円にできるのか?! 隊員事業所での本気の勉強会は、緊張のランチタイムから 始まった

【第2期】第5回 NPO法人プラスワン えみふる(富山県)

「1ヶ月の売上をあと30万円増やすには、どうすればいいか?」

今回の会場は、いい働く場つくり隊メンバーのひとり、
寺西さんの事業所です。富山市のお隣の射水市でカフェを
運営しています。


▲カフェしえるへ到着。周りは住宅地でした。


▲入口に置かれていたメニューの看板

25人の利用者の工賃を3万円にするプランを隊員全員で
考えよう!というのが今日のテーマです。
「自分が寺西さんだったらどうするか。」
真剣勝負の勉強会が始まりました。

お店の名前は「カフェしえる」。
いち押しメニューの「しえるランチ」をいただきます。
週替わりメニューのメインディッシュ、今週は「ポーク南蛮」です。
スイーツ部門で作っている手作りアイスのデザートがついています。


▲週替わりメニュー「しえるランチ」。ドリンクバーと手作りアイスがセット。

「表面的な感想はやめましょうね」
大塚が言います。


▲大塚からディスカッション参加にあたっての心構えが伝えられます

「普通に、お客さんとしてここに来て、食事をして、
レジで会計をして、店の外に出た時になんと言うか。
そういう率直な意見を出すことが大事です。」

そこへ・・1期生の浜上さんが到着。
金沢から駆けつけてくださいました!


▲浜上さんも早速ディスカッションに参加

食事が済んだら、萩行(はんぎょう)所長にも加わって
いただき、事業所内見学、事業所概要、カフェの現状報告と
「カフェしえる」を理解する時間が続きます。


▲寺西さんから、勉強会に向けて準備をしてくださった事業所概要の説明

実は、8月16日からランチを値上げしたんです。
1,000円→1,200円に。
なぜ?
ランチには15:00までのフリードリンクサービスがついて
いるので、お客様はみんな長くいらっしゃいます。
滞在時間を考えたら、1000円では安すぎるんじゃないかと・・。
本当は、ロールケーキやシュークリームなどを
追加で注文してほしいのですが、「おなかがいっぱい」とおっしゃって、
スイーツの注文はほとんどないんです。
となると、値上げもやむを得ないかな・・と。

定休日は日・月・祝日です。
なぜ?日曜日もやればいいんじゃないですか?
気持ちとしては、やれば、もっとお客さんも増やせるかなと
思っています。けれど、この体制でずっとやってきて、
労務環境を考えると、どうかなあと・・。(所長より)


▲萩行所長には、法人の沿革や現状、展望を話していただきました

お客様は、比較的遠くから来て下さる方です。
宣伝はあまりやっていません。
なぜ?
もともと“隠れ家的”な、知る人ぞ知るお店をねらっていました。
お客様はクチコミで拡がっています。週替わりメニューをフェイス
ブックでお知らせしています。でも、売上が伸び悩んでいるので、
近所にチラシをまいたりしないといけないなと思っています。


▲「女性がターゲット。」ですよね。でも「しえる」の職員だったらって。ああ、難しいよぉ・・・

うーん、このお店、なんか、惜しい感じがするなあ
どう整理したらいいんだろう・・

寺西さんが困っているのも、「そこ」なんです。
メニューも店づくりも宣伝も、どうしたらいいかわからず、
試行錯誤でいろいろやっています。
でも、どれも思いつきでやる程度。
準備不足で、成果が出ていません。


▲隊長の木津さん。積極的に発言します。率先垂範!

みんなの顔に「?」が浮かんだところで、
大塚の「ミニ講座」へ。
福祉喫茶、事業所のカフェ。
15年見続けてきた大塚が隊員に贈る「特別授業」が始まりました。

(続く)

最新の記事情報が取得できます
Copyright 2024 いい働く場つくり隊