いい働く場をつくろう!フォーラム2017 11月2日 1/2
参加資格は“使命感”。
「障害者の給料15,000円は、やっぱりおかしい。
どうにかしたい。」
明確な目的をもって集まった皆さんとともに、イベントがスタートしました。
▲会場は横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ
「3万円?そんなの簡単、かんたんじゃん!!」
(軽作業で10万円のNPO法人栞 藏座さん)
いきなりの爆弾発言に、度肝を抜かれる参加者。
(えっ・・いや、簡単じゃないと思っているから、
ここに来たんですけど・・)
「これ、早送りではありませんよ。」
NPO法人栞での作業の様子。
目の回るようなスピードで梱包作業をする利用者の姿が動画で流れます。
利用者に、仕事の速さを求めたことがあっただろうか?
困惑から内省へ。
「できるかどうか、やってみないとわからないけれど、
結局は支援力次第ということじゃないのか。」
▲NPO法人栞 藏座氏
▲フォーラムで何か掴んで帰ろうと、皆さん真剣です
「あなた、15,000円で暮らせますか。」
いい働く場つくり隊 二期隊員の青森県リヴェールユートピアの高橋さんは、
はらから福祉会を訪れたとき、武田理事長のこの言葉が衝撃だったとのこと。
「・・今まで自分は利用者さんのために何をやってきたんだろう。
自分が苦手な数字から、逃げてはいる場合ではない。」
施設長である自分が、率先して変わる、と決意するきっかけに
なったと語ります。
▲リヴェールユートピアの高橋さん。はらから福祉会見学を転機に考え方が変わりました
▲二期の隊員たち。緊張しながらも、挑戦したこと、これからの決意 一人ひとりが発表しました
「私が、日ごろ疑問に感じていることや悩んでいることは、
他の事業所の人たちも同じように悩んでいるんだ・・。」
「私にもできるかもしれない。私も、実践者になりたい。」
▲はらから福祉会 武田理事長
スクリーンには35年前の事業所開設当初の写真が映し出されました。
「働くとは、人の役に立つこと。
どんな人でも、人の役に立ちたいと思っている。
忘れてはいけない、就労支援の前提条件だ。」
武田理事長からは、支援の原点、経験に基づく成功ポイントが話されました。
▲実践事例の発表から、FVP稲山が共通点を解説していきます
▲パネルディスカッション コーディネーターの下村健一氏
パネラーに様々な投げかけをしてくださり、議論は多様な展開に。
プロフェッショナルの進行でした。
「給料3万円」
一つの指標として、フォーラム中に繰り返しでてきた合言葉。
はらから福祉会 武田理事長と、NPO法人栞 藏座さん。
自主製品と軽作業という、まったく別のアプローチから高工賃を出している両者。
「3万円は本当に簡単に超らえれると思いました。
ただ3万円という数字ではなく、
障がいのある方のスタッフの自立に向けた裏付け(年金プラス工賃)
されたものだと職員が理解する必要があると再認識しました。」
(鳥取県 理事長)
「一日では足りない内容と感じました。
もっと突っ込んで話してみたい。」
(神奈川県 施設長)
答えは1つではない。やり方はさまざまあっていい。
負けてはいられないな。
そんな表情の皆さまでした。
また、やりますから。集まってくださいね。
後編につづく
(おまけ)
参加者の皆さん、
くじけそうになったときは、
工賃3万円バージョンの「YMCA」、
「3万ヤングマン」を思い出してください。(笑)
“給料アップ!”を目指す仲間は、これだけたくさんいます。
▲「Y~MCA 給料アップ!」今日という日を忘れないように・・