- 共同受注窓口から仕事の情報が入るようになったのですが、通常やっている業務で手一杯なため、受けられないんです。
条件の良い仕事はやってみたいと思うのですが、上司や同僚に相談すると、「イレギュラーな業務を入れたら作業の組み立てが大変だし、次がくるかどうかもわからないんだから、やめておいたほうがいい」と言われてしまいます。
既存の取引先からの受注で、年間通して手が空くことはほとんどないのですが、平均工賃は7000円前後で低迷し続けています。
どうしたら、この状況を打開できますでしょうか? 「単価はいいけれど、ちょっと難しい」
「納期が短くて、初めてトライするには心配」。受注作業で新たな仕事を入れることに、とても慎重な事業所を多く見かけます。
これまで、「単価が高い仕事に切り替えるためには根拠が必要。
だから、単位時間当たりの出来高を調べて比較表を作り、
会議に提出したら納得してもらえるのではないか」とアドバイスしてきました。しかしながら、数値化して明らかに単価が低い仕事だとわかってもなお、
「切れない仕事」ばかりなんです。では、どうするか?
軽作業で高工賃を実現している事業所で教えてもらいました。
「生産管理の勉強をしよう。作業室でやってみよう。」がその答えです。今の仕事を早くできるようにして、次の仕事を迎える空き時間をつくるのです。
テーブルや棚に番号をつける、
トレーのサイズを統一、
色別に管理入れるものを管理、
部屋の奥から手前に作業工程を組む・・やることはたくさんあります。作業のルールを決めることやビジュアルで利用者の働きやすい環境を
整えることは支援の仕事そのものですから、上司も反対する理由がありません。新しい仕事で変化を起こす前に、今の作業環境に「変化」を起こし、
意図的に安定を崩す効果もあります。前より早く片付いたら、次の仕事を入れなければ・・となりますね。