職員のモチベーションが課題です。年配の非常勤職員、現場を守ってもらう上では貴重な戦力なんですが、「変化対応」という点ではとても難しいです。

職員のモチベーションが課題です。年配の非常勤職員(複数います)、現場を守ってもらう上では貴重な戦力なんですが、「変化対応」という点ではとても難しいです。若い正職員が、目標達成のために仕事や支援の仕方を変える提案をしても、一向に聞いてもらえません。また口ではわかったと言っても、年齢的な難しさもあるのか、動けないことも多くて・・・。現場を変えようとするとネックになります。工賃アップの意欲が薄れるのはこんなところにも原因があるなと思います。どうすればいいのでしょうか。

よく聞く話です。同じような悩みを抱える事業所がいくつも頭に浮かびます。事業所に限らず、周りを見渡せば、飲食店もファストフード店もスーパーも、高齢のパートさんたちがたくさん働いている時代です。事業所にとっても貴重な人材ですね。福祉の勉強をしていなくても、企業で長く勤めた経験、子育て経験が作業管理や支援に活かされる面も少なくないと思います。とはいえ、ご質問のように、慣れたやり方を変えることには抵抗感が強く、頑固だったり少し感情的だったりして、他の職員との軋轢や現場の非効率につながっている例がよくあるのも事実です。若い職員さんたちには特に手ごわい相手かもしれませんね。

けれど、それを「仕方ない」と流してしまっては、工賃は上げられません。これまでのやり方でうまくいっていないから成果が出ていないのであって、工賃を上げるには意図的に変化を起こすことが不可欠なのです。支援すべき立場の人がそれを阻んではいけません。

では、どうすればいいのでしょうか?

こうすれば絶対うまくいくという方法はありませんが、いくつか事例を挙げます。

・非常勤職員を含めて工賃アップの勉強会を行う。短時間でも複数回やることで、事業所としての方針を浸透させる

・現場のリーダーが個別に面談する。「〇〇さんの力が必要。助けてほしい。」と頼む。

・やってみせる。そのために、非常勤が担当している業務に介入させてもらうことを事前に話、了解を得る。

・現状や目標の数字を示して、数字が改善しなければ経営そのものに影響し、場合によっては事業の維持も難しいことを伝える。

・どうしても理解してもらえない。組織の方針(=工賃を上げること)に同意できない場合は、常勤・非常勤に拘わらず、最終的には辞めてもらう。

そうは言っても・・という声が聞こえそうですが、諦めて何もしなければ、ずっとこのままです。あの人が悪い。施設長になんとかしてほしい・・人のせいにする前に、自分に何ができるか考えてみましょう。

利用者が変わると、職員も変わるという話もよく聞きます。「もっと仕事がしたい」「もっと給料がほしい」と利用者の就労意欲が上がれば、現場の士気も上げられますね。利用者の声、ニーズをきちんと捉え、個別支援計画とも連動させて、必要性を理解してもらうことも重要です。

書店に行けば。「店長の教科書」といった現場のリーダー向けのビジネス本がたくさんあります。人と関わる仕事、現場のマネジメントという点では参考になることが書いてあります。

うまくいかないな、と悩んでいるだけでは状況は変わりません。その気になれば、どんなところからでも情報を得て学ぶことはできると思います。

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